ＣＤブック　1999.Apr.20

　今、話題のミリオンセラー『五体不満足』の、ＣＤブックを買った。
自慢じゃないが、僕は読書が苦手で、雑誌以外で、ぜ〜んぶ読み切った本は、一冊しかないほど!!!
　（…『太陽の子 −てだのふあ−』： 灰谷健次郎）　そこで、ＣＤブックがあると知って飛びついたのだった。

　「コロンブスの卵」で、気が付けば当たり前のことだったが、ＣＤの円盤そのものに点字（凸）が付いている！　タイトルと何枚目かの表示だと思うけど、自分は読めないのが残念。
　自分もそうだったがＣＤの出現で、カセットテープ以外の高音質メディアを、気軽に使えるようになった。
　いま思えば視覚障害の人には、それでも まだ不便だったのだ。そういえば「買ってきたＣＤのケースに自分でタイトルを点字で貼る…」という話を、全盲の知人から聞いたことを思い出した。

　ほとんどのエピソードを笑い話のように、サラリと紹介している。
　小学校（普通学校）の遠足で、物理的に大変だから欠席しようとしたら、「（病気でもないから）休むのは、ズルイ！」と級友に言われたこと。
　ヤクザっぽい人に親切にされて不思議に思ってたら、「あの人たちは小指一本だけど、お前は両手両足ぜんぶ摘めてるからじゃないの…？」と母親に言われたこと、e.t.c…

　そして、いたるところで自分と似たような体験・考え方が出てきて、その度に「そうそうそう！」と何度スピーカを指さしたことか…（？）　障害者と、そうでない人、お互いに慣れることが一番大切。「人と違う」ということを認め合い、逆に楽しもう…　って感じかな？　身近に、同じような考え方の人がいないためか、とても嬉しくなった。

「生まれつきの障害者は、脳天気が多い」ことが、また立証された!?　…これは逆差別？

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